お金の不安の正体
なぜ人は、お金があっても安心できないのか
お金の不安を感じたことがない人は、ほとんどいないと思います。
収入が増えれば安心できる。
資産が増えれば不安は消える。
多くの人が、そう考えているのではないでしょうか。
私も、昔はそう思っていました。
でも仕事を通していろいろな人のお金を見てきて、少し違う景色を見ました。
お金の量と安心は、必ずしも同じではないのかもしれない。
そんな場面を、何度も見てきました。
お金持ちの不安
証券会社で働いていた頃、相続税の支払いだけで数億円というお客様がいました。
証券口座への入金も、数百万円では話にならない。
最低でも1,000万円単位です。
ペン1本が数十万円するような世界でした。
一般的な感覚からすると、十分すぎるほどお金を持っている人たちです。
それでも、その人たちは悩みを抱えていました。
資産はある。
でも、もっとあってもいいと思う。
お金は足りないわけではないのに、不安はなくならない。
その姿を見て、お金の安心とは何だろうと考えるようになりました。
安心そうに見える投資
先輩から引継いだ別のお客様のことも忘れられません。
60歳まで会社を勤めあげ、退職金3,000万円を受け取った方です。
そのお金を、安定した資産として運用したい。
そう考えて購入したのが、トルコリラの仕組み債でした。
一見すると、安定した商品に見えます。
でも実際は、かなりリスクの高い商品でした。
結果として、その3,000万円は300万円ほどになってしまいました。
もし最初から300万円だったなら、まだ納得できたかもしれません。
でも3,000万円が300万円になった。
そのとき、その方はこう言いました。
「どうしたらいいのか分からなくなった」
安心を求めて選んだ投資が、不安を大きくしてしまったのです。
家づくりの中で感じたこと
最近は、自分自身の家づくりでも似たようなことを感じました。
いろいろな家を見ていると、キッチンにお金をかけている家が多いように思います。
おしゃれで、かっこいいキッチン。
インスタグラムでもよく見かけます。
素敵だなと思う一方で、少し不思議に感じることもありました。
キッチンは、家の中でも一番生活感が出る場所でもあります。
料理をして、片付けをして、日々の暮らしがそのまま現れる場所です。
それなのに、家の中で一番目立つ場所になっていることもある。
家づくりをしていると、いろいろな選択があります。
どこにお金をかけるか。
どこにお金をかけないか。
そんなことを考えているうちに、ふと思いました。
人はもしかすると、
見えるところにお金を使いたくなるのかもしれない。
それは、とても自然なことなのだと思います。
ただ、そのときにもう一つ考えてしまいます。
暮らしの豊かさは、どこから生まれるのだろうと。
お金の量と安心は違う
こうした経験を通して、少しずつ考えるようになりました。
人は安心のためにお金を使う。
でも安心は、お金の量から生まれるわけではないのかもしれません。
お金持ちでも不安はある。
安心そうに見える投資でも、不安が消えるわけではありませんでした。
見た目の豊かさも、暮らしの豊かさと同じとは限らないのかもしれません。
では、お金の安心はどこから生まれるのでしょうか。
私は、お金の量ではなく
お金の流れ
にあるのではないかと思っています。
つまり
キャッシュフローです。
収入と支出の流れが整うと、暮らしは少しずつ落ち着いていきます。
逆に、その流れが崩れると、不安は大きくなります。
MoneyForestについて
このブログでは
固定費
キャッシュフロー
家計簿
収入
投資
住宅
暮らし
こうしたテーマを通して
お金の流れについて考えていきます。
お金の量ではなく、お金の流れを見ること。
それが、暮らしを整える一つのヒントになるかもしれません。
お金の不安は、本当にお金の量から生まれるのでしょうか。