#6-4 基準があると何が変わるのか
ここまでで作った「基準」が、実際の判断にどう影響するのかを見ていきます。
基準を作る意味は、
安心するため
ではありません。
判断できるようになるため
です。
多くの人は、
収入が増えると安心できると思っています。
資産が増えれば不安は消えると思っています。
でも実際には、
収入が増えても迷いは消えません。
資産が増えても不安は残ります。
なぜか。
基準がないから
です。
例えば、
収入が30万円から35万円に増えたとします。
一見すると良いことですが、
その分、支出が増えれば意味はありません。
むしろ、
生活水準が上がることで、
元の生活に戻れなくなる
というリスクもあります。
ここで、
基準があるとどうなるか。
例えば、
支出の基準が
25万円
だとすると、
収入が増えても、
生活を変えずに余裕として残す
という判断ができます。
逆に、
支出が増えていけば、
基準を超えている
ということが分かります。
基準がないと、
「これくらいならいいか」
「せっかくだし使おう」
といった判断になります。
基準があると、
今の行動が、どこに向かっているのか
が分かります。
もう一つ、
大きく変わるのが、
投資との向き合い方
です。
証券会社で働いていたとき、
多くのお客さまは、
お金を増やすこと
を目的に投資をしていました。
でも、
増えたあとに、
「どこまで増やせばいいのか」
「どこで売ればいいのか」
と悩みます。
つまり、
ゴールが分からない状態
になります。
だから、
増えていても不安になります。
ここで、
基準があるとどうなるか。
例えば、
老後に必要な資産が
約3,430万円
と決まっている場合、
投資は、
そこに向かうための手段
になります。
つまり、
増えたかどうかではなく、
基準に近づいているか
で判断できるようになります。
投資が目的になると終わりがありません。
基準のための手段になると、
終わりが見える
ようになります。
ここまでを振り返ると、
基準は、
行動の正しさを判断するためのもの
です。
収入。
支出。
投資。
すべてに軸が生まれます。
そして、
迷いが減っていきます。
|ForestNote
基準は、
安心のためではなく、判断のためにある
ものです。
|ForestCheck
◻︎ 自分の「毎月の収支」を説明できますか?
◻︎ 支出の基準(ここまでならOK)が決まっていますか?
◻︎ 収入が増えたとき、どう使うか決めていますか?
◻︎ 投資の目的が「増やすこと」になっていませんか?
◻︎ 「いくら必要か」で判断できていますか?
|次の一歩
一度、
「自分の基準」
を書き出してみてください。
言葉と数字にするだけで、
見え方が変わります。
次の章では、
投資をどう考えるか
を整理していきます。